地元の「本当の発音」を知る旅へ!VRChat発の地名アクセントマップが面白い
詳細情報
| 日時 | 2026年06月18日 22:15 - 22:30 |
|---|---|
| テーマ | 地名の「本当の発音」を知りたくないか ~地名の地元の発音を投稿できるマップを作った話~ |
| 発表者 | Rerrahさん |
| 集会名 | 個人開発集会 |
| 発表資料 | ファイル |
皆さんは、自分が住んでいる場所や旅行先の地名を口にしたとき、地元の人に「あ、その発音は違うよ」と言われた経験はありませんか?
言葉の響きには、その土地が歩んできた歴史や、そこに住む人たちの愛着がぎゅっと詰まっています。
2026年6月18日、VRChatで開催された「個人開発集会」にて、Rerrah(れらー)さんが発表したプロジェクトは、そんな地名の「本当の響き」を大切にする、とても温かくてワクワクする試みでした。
地名の「本当の発音」を知ることは、その土地へのリスペクト
Rerrahさんが今回紹介してくれたのは、日本各地の地名の地元での「読み方」と「アクセント」を地図上で自由に投稿・閲覧できるWebアプリ「全国地名地元の発音マップ」です。
普段、私たちが何気なく使っている標準語のアクセント辞典はありますが、実は「地元ならではのアクセント」を網羅した資料はほとんど存在しないのだそうです。
例えば、兵庫県の「姫路(ひめじ)」。
標準語では「ひ」を高く発音することが多いですが、地元の方は「ひ・め・じ」と平坦に、あるいは全体を高く発音するのが一般的だといいます。
富山県の「富山(とやま)」も同様で、外から来た人と地元の人では、音の階段の登り方が全く違うのです。
Rerrahさんは、こうした発音の違いを「その地域のアイデンティティのひとつ」だと語ります。
「本当の発音を知ることは、その土地へのリスペクトに繋がるのではないか」という素敵な想いから、この開発はスタートしました。
「ないなら自分で作ってしまおう!」というエンジニア精神が、文化を守る新しい形を生み出したのです。
シンプルで使いやすい!地図と技術の組み合わせ
このマップの素晴らしいところは、誰でも直感的に「自分の街の音」を登録できる点です。
技術的な側面を覗いてみると、Web地図ライブラリとして有名な「Leaflet」を活用し、シンプルながらも軽快に動作する仕組みになっています。
特に面白いのが、たくさんの地点情報をスムーズに表示するための工夫です。
地図を動かすたびに全てのデータを読み込むのは大変ですが、Rerrahさんは「Geohash(ジオハッシュ)」という技術を使って、今見ている範囲のデータだけを賢く取得するように設計しました。
これにより、日本中どこを歩いていても、ストレスなく地元の声を探しに行けるようになっています。
開発の裏側では、ChatGPTとアイディアを壁打ちしたり、Firebaseという便利なツールを使ってデータを管理したりと、最新の技術を楽しみながら取り入れている様子が伝わってきました。
「Webの勉強をしながら作っている」とのことですが、その完成度と着眼点には、コミュニティの仲間からも驚きの声が上がっていました。
「音」を文字で伝える難しさへの挑戦
開発を進める中で、Rerrahさんは「言葉の揺らぎ」という面白い壁にぶつかったそうです。
例えば、東京(とうきょう)を「とーきょー」と書くべきか、それとも「とうきょう」と書くべきか。
大岡山(おおおかやま)のように、人によって「おーおかやま」と聞こえたり「おーかやま」と聞こえたりする場合もあります。
また、音の高さ(アクセント)をどう表現するかも大きな課題です。
音は階段のようにパキッと分かれているわけではなく、滑らかに変化するもの。
「高・中・低」と細かく分けるべきか悩み抜いた末、Rerrahさんは「シンプルさ」を選びました。
あえて「高・低」の2段階に絞ることで、誰でも迷わずに投稿できるようにしたのです。
「だいたいこんな感じ、という気軽な気持ちで使ってほしい」という言葉には、完璧さを求めるよりも、みんなで情報を持ち寄って文化を形作っていこうという、コミュニティへの信頼が感じられました。
ユーザーの入力を信じる、というスタンスがこのアプリの優しさを象徴しています。
未来へ広がる「地元の声」の輪
Rerrahさんの冒険は、ここで終わりではありません。
これからは「文字だけでは伝えきれない音」を届けるために、合成音声による読み上げ機能の追加も検討しているそうです。
ブラウザだけで高品質な声を出せる技術を模索しており、よりリアルな「地元の響き」が耳に届く日が来るかもしれません。
地名は、私たちがその土地と繋がるための最初の鍵です。
このマップが広まれば、旅先で地元の方と同じアクセントで街の名前を呼べるようになり、心の距離がぐっと縮まるはずです。
皆さんもぜひ、自分の大切な故郷の「本当の発音」を、このマップに刻んでみませんか?
技術が文化を保存し、人と地域を新しい形で結びつける。
そんなワクワクする未来の種が、VRChatの個人開発集会から芽吹いていました。
Rerrahさんのこれからの活動に、目が離せません!
個人開発集会の他の発表もチェック!
個人開発集会の開催情報・参加方法
個人開発集会
開催日: 2026年06月18日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 木曜日開催周期: 隔週(グループA)
個人開発にまつわる話でワイワイする集会です。 個人開発をやっている方も初めてみたい方も大歓迎! 企画・技術・マーケティング・保守・運用など 技術的なことに限らない幅広い分野を想定しています。 個人開発に興味がある方はぜひ遊びに来てください!