31平均律のコード表記法

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詳細情報

日時 2026年05月01日 22:00 - 22:45
テーマ 31平均律のコード表記法
発表者 MisohitoNakaiさん
集会名 VRC微分音集会
発表資料 ファイル

31平均律におけるコード表記の応用

― 既存のコードネームはどこまで拡張可能か

31平均律は、従来の12平均律に比べて音程の分解能が高く、 中立音程を含む多様な度数を扱える音律です。
この拡張された音高体系において、既存のコードネームはどのように運用できるのでしょうか。
講演では、特別な新規記法の導入ではなく、既存のコードネーム体系を基盤としたまま、31平均律に適用可能な運用方法を整理することを目的とします。
すなわち、可読性と共有性を維持したまま、 31EDOへの適応を図る試みです。


基本方針

コード表記は以下の枠組みで扱います。
- 標準構造の維持
13thまでを含む拡張和音構造を前提とする
- 接辞による変位の明示
m / M / dim / aug などは構成音の変化として解釈
- 括弧による追加・例外指定
テンションや部分的変化を補助的に記述
この構造自体は12平均律と共通ですが、
31平均律ではその適用方法に調整が必要となります。


応用上の主な論点

0. 接辞の基礎

aug / dim などの接辞は、 従来の機能的意味合いだけでなく、
標準構造からの具体的な変位操作
として明示的に扱われる。

1. 異名同音の非同一性

31平均律では、♯と♭による表記差が実際の音高差として現れます。
このため、従来の読み替え(例:♯9=♭10)は成立せず、 度数に基づいた厳密な表記選択が求められる。

2. 微細変位記号の導入

ハーフシャープやセスキシャープといった記号により、 半音をさらに分割した変位を表現。

3. テンション表記の再構成

異名同音が成立しないことにより、
テンションの名称および役割にも再検討が必要。

例として、
- 「♯9」ではなく「♭10」として記述されるケース
- augと解釈されていた構造の再分類

などが挙げられる。

4. 特殊和音の整理

増六和音や自然7度の扱いにおいては、 音階構造との整合性を優先し、
エンハーモニックな差異を前提とした再配置が行われる。


結論

31平均律におけるコード表記は、 新たな体系を一から構築するものではなく、

既存のコードネームを拡張的に運用する問題
として整理できます。
重要な点は
- 度数に基づく厳密な音程認識
- 接辞とテンションの機能分担
- 可読性を維持する記述規則
等となります。


展望

本手法により、31平均律においても従来と連続性のあるコード理解が可能となります。

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