オクターブを捨てた音楽
詳細情報
日時 | 2025年06月06日 22:05 - 22:50 |
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テーマ | ボーレンピアース等分音律 |
発表者 | MisohitoNakai |
集会名 | VRC微分音集会 |
発表資料 | ファイル |
概要
ボーレンピアース音律は、3倍音までの音程を13等分した音律。
オクターブ(周波数2倍)ではなく、トリターブ(周波数3倍)を基準とする。
「13EDT(Equal Division of the Tritave)」という等分音律が用いられる。
歴史
発案者は電子通信工学の博士ハインツ・ボーレン(音楽初心者)。
1975年に論文発表、1978年に雑誌掲載。
1984年、ジョン・ロビンソン・ピアース(同じく通信工学の博士)によって再発見。
音律の考え方
通常の和音:周波数比 4:5:6(長三和音)
ボーレンの発想:3:5:7 の比に着目 → 3倍音までを13分割する構造に気づく
用語
EDO:オクターブの等分(Equal Division of the Octave)
EDT:トリターブの等分(Equal Division of the Tritave)
類似・関連音律
ノンオクターバルテンペラメント:オクターブ以外で1周する音律
トリターバルテンペラメント:例:ボーレンピアース音律
ペンターバルテンペラメント:例:25EDP(5倍音基準)
音階・旋法
プローイイェンの七音階:オイラー格子を使って倍音の構造を再解釈した音階
ラムダ旋法:ボーレンが選んだ9つの音による旋法的なスケール(プローイイェンの派生)
音階は反転対称的な構造を持つことも注目点
記譜法の例
ボーレン記譜法:独自のK音記号を使用
Manuel Op de Coulの記譜法:通常の五線譜を流用
Nora-Louise Müllerの記譜法:6線譜を使用
音楽熱狂軍団の記譜法:ま音記号を使用した6線譜を使用
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VRC微分音集会の開催情報・参加方法

VRC微分音集会
開催日: 2025年06月06日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 金曜日開催周期: 月1回
毎月最初の金曜日に開催。微分音・Xenharmonicといった西洋音楽の12平均律を飛び出した音楽理論や調律理論、関連技術についての交流会です。 集会では不定期でLTやお悩み相談も開催予定。 音楽に関わりのあるすべての方々に、斬新で画期的な新時代の音楽のアプローチを提唱いたします。