31平均律 徹底解説!
詳細情報
日時 | 2025年05月02日 22:05 - 22:50 |
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テーマ | 31平均律の基礎 ~ルネサンス・バロックから現代に至るまで~ |
発表者 | MisohitoNakai |
集会名 | VRC微分音集会 |
発表資料 | ファイル |
🔑 概要
31平均律とは、オクターブを31等分した音律であり、より精密な協和音程の再現や、多様な文化の音階などを包括的に扱える音律体系です。
🍬 31平均律の魅力
- 新たな協和の発見:12平均律では得られない音程の協和性
- 音楽理論の拡張:民族音楽や非西洋的音階への応用
- 既存音楽の課題克服:12平均律の大きな誤差の是正、中全音律の近似の実現と内在する破綻の解消
🕰 歴史の流れ
- ピタゴラス音律→ 純正律類→中全音律
- 1618年:ファビオ・コロンナが中全音律の拡張について記述
- 1666年:レメ・ロッシが理論的に31平均律を体系化
- 1691年:クリスティアーン・ホイヘンスが7倍音への近似について記述
- 1945年:フォッカーが31平均律オルガンを制作
🔧 音律の仕組み
- モンゾ:純正音程を素因数ベクトルで表現
- ヴァル:平均律の中で純正音程が何番目に近似されるかを示す
- 緩和されるコンマ:
- Syntonic comma(81/80)
- Septimal kleisma(225/224)
- Rastma(243/242)など
→ 様々な文化の音階や微細音程を自然に近似
🎼 音階(MOSスケール)
- Diatonic:7音音階(リディア旋法等)
- Pentic:5音音階(東アジア型)
- Mosh / Dicoid:中立音程を含む新スケール
- 様々な音楽文化や調性感を再構築できる
💻 DTMでの活用
- DAW環境構築(特にReaper推奨)
- 複数MIDIチャンネルで31音を扱う
- チューニングファイル(.scl, .kbm, .tun)対応VSTが必要
- MPE対応ツール(例:Entonal Studio)
- チューニング対応音源例:Vital、Serum、Omnisphereなど
🎹 演奏と楽器
- 歴史的・現代的な楽器
- Fokker Organ(オランダ)
- Lumatoneキーボード(MIDI対応)
- 31平均律ギター
- 演奏技術が必要
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VRC微分音集会の開催情報・参加方法

VRC微分音集会
開催日: 2025年05月02日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 金曜日開催周期: 月1回
毎月最初の金曜日に開催。微分音・Xenharmonicといった西洋音楽の12平均律を飛び出した音楽理論や調律理論、関連技術についての交流会です。 集会では不定期でLTやお悩み相談も開催予定。 音楽に関わりのあるすべての方々に、斬新で画期的な新時代の音楽のアプローチを提唱いたします。
毎月最初の金曜日に開催。微分音・Xenharmonicといった西洋音楽の12平均律を飛び出した音楽理論や調律理論、関連技術についての交流会です。
集会では不定期でLTやお悩み相談も開催予定。
音楽に関わりのあるすべての方々に、斬新で画期的な新時代の音楽のアプローチを提唱いたします。