音律論の、本当の意味で“次元が高すぎる”話
詳細情報
| 日時 | 2026年03月06日 22:05 - 22:35 |
|---|---|
| テーマ | ヴァルとマッピング行列 |
| 発表者 | MisohitoNakaiさん |
| 集会名 | VRC微分音集会 |
| 発表資料 |
音律論の、本当の意味で“次元が高すぎる”話
―― 音律は「数える」ものから「写す」ものへ
平均律や中全音律を「周波数」「音の並び」として理解してきたあなたへ。
今回の講演は音律を“線形代数の対象”として扱う視点をそっと差し出します。
音律は、無限の空間に浮かぶ「座標」だった?
純正音程は、3倍・5倍・7倍……という倍音の積み重ね。
それらを座標として見た瞬間、音律は幾何学的な構造を持ちはじめます。
オクターブ、そして5度圏、その先に何が広がっているのか?
モンゾとは何者か
周波数比を“ベクトル”として書き下す――
それだけで、音程は音楽的な計算ができる対象になる。
足し算・引き算・写像が可能になったとき、音律論は数学へと足を踏み入れ、オクターブ、完全5度、半音といった計算をより幾何的に可能にします。
ヴァルは「近似」ではなく「写像行列」だった?
平均律が倍音をどう“見ているか”を表す数列、ヴァル。
しかし、その実態は「ヴァル = ただの周波数比の近似」ではなかった?
音律を定義しているのは、周波数比の近似そのものではない?
コンマを「無視する」と何が起きるのか
81/80 や 225/224 を“同じ音”として扱うとき、音律の次元はひとつ落ちる。
これは感覚的な話ではなく、線形写像としての必然。
「緩和する」(Temper Out)とは、何を捨て、何を守ることなのか?
カーネルに隠された、音律の正体
どの音程が消され、どれが残るのか。その答えを示す、カーネル。
音律の個性は、実は「鳴らせない音程」の集合で決まっている……?
マッピングを重ねて、音律の引っ越しをする
写像・写像 = 写像。
音律を別の音律へ。
あるいはコンマが緩和されていない世界から、されている世界への引っ越し方。
音律同士を“合成”するという発想が、実践的な問題に火をつけます。
最後に実践してみよう
「この音律は、あのコンマを本当に緩和しているのか?」
「別のEDOで演奏したら、何が破綻するのか?」
計算して、確かめて、初めて見える風景があります。微分音集会で、一緒にこの計算方法を練習してみましょう。
音律は“妥協するもの”から、“写しだすもの”になる。
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VRC微分音集会の開催情報・参加方法
VRC微分音集会
開催日: 2026年03月06日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 金曜日開催周期: 月1回
毎月最初の金曜日に開催。微分音・Xenharmonicといった西洋音楽の12平均律を飛び出した音楽理論や調律理論、関連技術についての交流会です。 集会では不定期でLTやお悩み相談も開催予定。 音楽に関わりのあるすべての方々に、斬新で画期的な新時代の音楽のアプローチを提唱いたします。