VRChatで音楽理論が進化!微分音の「機能」と「属性」とは?
詳細情報
| 日時 | 2025年11月07日 22:05 - 22:50 | 
|---|---|
| テーマ | 微分音音楽における機能和声に類する解釈に関する提案 | 
| 発表者 | Lilly Floresさん | 
| 集会名 | VRC微分音集会 | 
| 発表資料 | ファイル | 
VRChatの「VRC微分音集会」で、私たちは音楽理論の新たな地平を垣間見ることができました!
2025年11月7日、Lilly Floresさんが「微分音音楽における機能和声に類する解釈に関する提案」というテーマで、私たちの音楽体験を根底から揺さぶるような素晴らしい発表をしてくださったんです。
今回は、その発表内容を皆さんと一緒に深掘りし、微分音音楽の持つ無限の可能性について考えていきましょう!
音楽の「機能」を再定義する!
Lilly Floresさんの発表は、私たちが慣れ親しんだ音楽理論、特に「機能和声」という概念に、新たな光を当てるものでした。
従来の機能和声が持つ役割を、微分音音楽の世界に合わせて再定義しようという、まさに挑戦的な試みです。
Lillyさんは、調性を持った音楽の主音が根音である和音を中心として、それぞれの音に役割を定めていくとのこと。
これは、まるで音の一つ一つに個性と物語を与えるような作業ですね!
「機能」の基準は音律の生成元
Lillyさんは、役割を定める基準として「音律の生成元」を解釈するそうです。
例えば、3倍音(3/1)が基準となる音程の場合、それが音楽の方向性を決める大切な要素になるんですね。
さらに、周期となる音程は無視し、基準となる音程を「上方」と「下方」に分けることで、D(Dominant)の方向とS(Subdominant)の方向を定義していきます。
まるで、音の旅路における道しるべのようです!
D、S、Tが織りなす音の物語
この新しい機能の定義では、D類(DやDDなど)は下方に向かいやすい役割、S類(SやSSなど)は上方に向かいやすい役割を持つとされています。
そして、T(Tonic)はどちらの方向にも向かいやすく、終止音にもなりやすい、まさに音楽の中心となる役割を果たすとのこと。
これは、まるで音たちがそれぞれの役割を演じながら、一つの壮大な物語を紡いでいくかのようですね!
音名と機能の拡張:微分音の世界へようこそ!
Lillyさんの発表は、さらに音名と機能の拡張へと進んでいきます。
半音だけでなく、4分音、8分音、16分音といった微分音の世界で、どのように音名をつけ、機能を考えるかという、非常に興味深い内容でした。
3倍音軸と素数倍音の音名割り当て
Cを中心として3倍音軸上の音程に音名を割り当てたり、さらに素数倍音に対しても音名を割り当てていくそうです。
例えば、5/1がE、7/1がBdbといった具合に、私たちが普段使っている音名とは異なる、新しい音の世界が広がります。
これは、まるで新しい言語を学ぶようなワクワク感がありますね!
機能の循環と副基準音の発見
Lillyさんは、機能の循環という現象にも触れています。
特定の音程の解釈によって、機能が逆行し、循環が発生するとのこと。
そして、この循環は「副基準音」という、主基準音とは異なる基準音によって生み出されると解釈しています。
これは、音楽の奥深さをさらに感じさせる発見ですね!
音の「属性」で方向性を探る!
機能の再定義に加えて、Lillyさんは「属性」という新たな概念も提案しています。
これは、ある2つの音高を同時に鳴らした時の大まかな方向性を特定するためのものだそうです。
まるで、音に色をつけて、その組み合わせで新しい感情を生み出すようなイメージですね!
赤・青・緑・紫の4つの属性
属性には「赤・青・緑・紫」の4種類が存在するとのこと。
赤属性は赤属性と、青属性は青属性と、緑属性は緑属性と似た方向性を持つそうです。
そして、紫属性は例外用の属性として、素数倍音の組み合わせで作れない音程に分類されるとのこと。
これは、音のパレットに新しい色が増えたような感覚です!
属性の組み合わせが織りなすハーモニー
Lillyさんは、属性の組み合わせについても言及しています。
例えば、赤属性と赤属性を組み合わせると青属性に、赤属性と青属性を組み合わせると緑属性になるなど、まるで色の三原色のように、属性同士が反応し合って新しい属性を生み出すそうです。
これは、音楽制作における新たなインスピレーションを与えてくれること間違いなしですね!
機能と属性が拓く音楽の未来
Lillyさんの発表は、微分音音楽における「機能」と「属性」という二つの強力なツールを私たちに提示してくれました。
機能は根音から方向性を定め、主に進行や旋律を考える際に使用するとのこと。
一方、属性は和音から方向性を定め、主に音律や和音を考える際に使用するそうです。
例えば、音律の生成元と同じ属性の音程を主軸に作り出した和音は、現在の音律とよく調和するだろう、といったおおよその方向性を特定するために使用できるとのこと。
また、今この音がDの位置に存在しているため、次はTかSの方向に向かうだろう、といったおおよその役割を特定するためにも使用できるそうです。
Lillyさんの提案は、微分音音楽の可能性を大きく広げ、私たちがこれまで想像もしなかったような新しい音楽体験を生み出すきっかけになるでしょう。
VRChatというバーチャル空間で、このような革新的な音楽理論が議論されていることに、私たちは大きな喜びと期待を感じずにはいられません!
これからも、VRChatの音楽コミュニティから生まれる新しい発見に、一緒にワクワクしていきましょう!
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VRC微分音集会の開催情報・参加方法
 
                                    
                                VRC微分音集会
開催日: 2025年11月07日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 金曜日開催周期: 月1回
毎月最初の金曜日に開催。微分音・Xenharmonicといった西洋音楽の12平均律を飛び出した音楽理論や調律理論、関連技術についての交流会です。 集会では不定期でLTやお悩み相談も開催予定。 音楽に関わりのあるすべての方々に、斬新で画期的な新時代の音楽のアプローチを提唱いたします。