AIとObsidianで知を操る!未来の知識管理術

詳細情報

日時 2025年07月03日 22:00 - 22:30
テーマ Claude x ObsidianでPKMを運用してみた
発表者 See2et / しーぜっと
集会名 個人開発集会
発表資料 ファイル

2025年7月3日、VRChatの「個人開発集会」で、私たちの知的好奇心を刺激する素晴らしい発表がありました!

若干17歳のSee2etさんが、「Claude DesktopとObsidianでPKMとタスク管理してみた話」と題し、AIと個人の知識管理(PKM)の融合という、まさに未来を予感させるテーマで私たちを魅了してくれました。

知識の洪水に立ち向かう!

PKMの重要性

私たちは日々、膨大な情報に触れています。

インターネット、SNS、書籍、会話…あらゆる場所から知識が流れ込んできますよね。

See2etさんもまた、この「情報の洪水」に直面し、「せっかく大量の情報があるのに、そのせいで忘れてしまう…」という悩みを抱えていたそうです。

まさに、現代人共通の課題と言えるのではないでしょうか。

そこで登場するのが、PKM(Personal Knowledge Management)、つまり「個人のための知識管理」です。

See2etさんは、Zettelkasten、Evergreen、PARA、GTDといった様々なPKMの手法に触れつつ、その核となる考え方を共有してくれました。

知識のDRY原則とは?

PKMの基本として、See2etさんが強調したのは「1ノート、1トピック」という原則です。

これは「知識のDRY原則」とも呼ばれ、「Don't Repeat Yourself(繰り返しを避ける)」というソフトウェア開発の原則に似ています。

例えば、「PKM完全ガイド」というノートは単体で完結させ、「PKMの運用方法まとめ」というノートでは、他の関連ノートへのリンク集として活用する、といった具合です。

「1つのノートで扱うトピックは1つまでにしよう」「大きな事を語りたいときは、リンク集にしよう」というSee2etさんの言葉は、まさに知識を整理し、再利用しやすくするための金言ですね。

これにより、知識が散逸することなく、有機的に結びついていくイメージが湧いてきます。

AIが知識整理を加速する!

しかし、ここで一つの課題が浮上します。

それは「かるーい調べものでも毎回これやるの、ちょっとめんどくさい…」という、私たち誰もが共感する本音です。

どんなに素晴らしい手法でも、手間がかかりすぎると継続は難しいもの。

そこでSee2etさんは、AIの力を借りることを思いつきます!

現在の構成では、Obsidianで作成したPKMノートをClaudeに分析させ、関連する情報を抽出・整理させるという画期的な方法を試しています。

See2etさんは「だいぶ正確…!」と、その精度に驚きを隠せません。

ハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をつく現象)も少なく、非常に実用的な結果が得られているそうです。

もちろん、「LLMにメモ作業を丸投げするとPKMの意義が薄れそう…」という懸念も示しつつも、「自分の蓄積したナレッジを分析させる分にはめっっちゃ良さそう」と、AIの適切な活用法を見出しています。

AIはあくまでツールであり、私たちの思考を深めるための強力なパートナーとして活用する、その「塩梅」が重要だとSee2etさんは語ります。

タスク管理の悩みをAIとObsidianで解決!

知識管理だけでなく、See2etさんはタスク管理にもAIとObsidianの力を活用しています。

大学受験、インターン、LTの準備…私たちの日常は、大小様々なタスクで溢れていますよね。

そして、「いざやろうとすると、何からすればいいか分からない。

」という壁にぶつかることも少なくありません。

アイゼンハワー・マトリクスでタスクを整理

See2etさんは、タスクの緊急度と重要度で分類する「アイゼンハワー・マトリクス」の考え方を取り入れています。

さらに、Obsidianのプラグイン「obsidian-dataview」を使って、次に取るべき行動(ネクストアクション)だけを効率的に抽出する仕組みを構築しています。

これにより、「返信や提出待ちのタスク」なども明確になり、タスクの漏れを防ぐことができるそうです。

AIがタスクを自動生成!

そして、ここでもAIの出番です!

See2etさんは、個人開発者集会での自身の発表準備を例に、AIにタスクを自動生成させる試みを紹介してくれました。

DiscordにあったLTの説明文をプロンプトとして与えるだけで、AIが発表準備に必要なタスクをObsidianのプロジェクトファイルとして生成してくれるというのです!

「要件と形式がしっかりと守られている」「今回は小規模なProjectだったが、大きいものでも実用的かも」「過去の類似Projectをちゃんと参考にしてくれる」と、See2etさんはAIの生成能力に太鼓判を押します。

将来的には、日々のタスク設定までAIに任せられるようになるかもしれない、と期待を膨らませています。

AIと個人の知が織りなす未来

See2etさんの発表は、AIが単なる情報処理ツールではなく、私たちの思考や創造性を拡張する強力なパートナーになり得ることを示してくれました。

知識の整理からタスクの実行まで、AIが私たちの日常をよりスムーズに、より効率的にしてくれる未来が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

「AIを活用したPKM、始めてみませんか?」というSee2etさんの問いかけは、私たち一人ひとりの知的な活動に、新たな可能性の扉を開いてくれることでしょう。

VRChatというバーチャル空間で生まれたこの革新的なアイデアが、現実世界での私たちの働き方や学び方に、大きな影響を与えることを期待せずにはいられません。

See2etさん、素晴らしい発表を本当にありがとうございました!

これからも、AIとObsidianが織りなす新たな知の形を、一緒に探求していきましょう!

発表スライド(PDF)

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個人開発集会のポスター

個人開発集会

開催日: 2025年07月03日

開催時間: 21:00 - 22:00

開催曜日: 木曜日

開催周期: 隔週(グループA)

個人開発にまつわる話でワイワイする集会です。 個人開発をやっている方も初めてみたい方も大歓迎! 企画・技術・マーケティング・保守・運用など 技術的なことに限らない幅広い分野を想定しています。 個人開発に興味がある方はぜひ遊びに来てください!

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