VRChat個人開発成功の鍵!Kipcha開発者が語る実践Tips

詳細情報

日時 2025年06月05日 22:00 - 22:30
テーマ 『Kipcha』で学んだ個人開発のTips
発表者 Nini
集会名 個人開発集会
発表資料 ファイル

VRChatで個人開発!

Kipchaから学ぶ成功の秘訣

2025年6月5日に開催されたVRChatの「個人開発集会」で、ににさんが自身の個人開発サービス『Kipcha』を通じて得た貴重な知見を共有してくれました。

「Kipcha』は、VRChatのコンテンツ検索・管理を目指したマルチプラットフォームなサービスで、写真の自動転送・共有機能やイベント管理機能など、VRChatユーザーの「困りごと」を解決するユニークな機能が満載です。

本発表では、そんな『Kipcha』の開発を通して学んだ個人開発のTipsが、課題発見からプロモーションまで、具体的なステップに沿って語られました。

技術的な話は一切なし!

商品開発やマーケティング視点から、個人開発を成功させるためのヒントが盛りだくさんでした。

課題発見こそが開発のスタートライン

個人開発を始めるにあたり、「何か作りたい」「個人開発したい」といった漠然とした思いや、身につけた技術をもとに「作れるものは何か」からスタートするのはNGと、ににさんは語ります。

では、どこから始めるべきか?

それは、「課題の発見」です。

ユーザーの「困りごと」を深く理解する

課題を発見するためには、まずユーザーと同じ視点に立ち、困っていることを探すことが重要です。

しかし、「困りごと」がそのまま「課題」になるわけではありません。

例えば、「VRChatの写真をスマホに移すのが面倒」という困りごとがあったとします。

この困りごとを「なぜ?」「どういうこと?」と深掘りしていくと、「前日撮った写真をスマホに移す時間や負担が大きいこと」という、より本質的な課題が見えてきます。

ユーザーが本当に求めているのは、単に写真を移すことではなく、写真を気軽にスマホで確認したり、共有したりできる環境なのです。

課題を明確にするメリット

課題を明確にすることで、無駄な開発を減らし、開発スピードを向上させることができます。

また、技術的な障壁を低く抑え、後々の追加改修の発生も抑制できます。

「これがあったら便利そう」という発想だけでは、本当にユーザーの課題を解決できるプロダクトには繋がりません。

もし「便利そう!」と思ったら、今は何が不便なのかを掘り下げて、課題を明確にしましょう。

プロダクトのタイプを見極める

個人開発を進める上で、プロダクトが「一人のユーザー内で完結する」のか、それとも「複数のユーザーの使用を前提とする」のかを見極めることが重要です。

一人完結型プロダクトの場合

改変ツールや作業用ツールなど、プロダクトが一人のユーザー内で完結する場合は、課題解決のためにどのような機能が必要かを考え、それを実現できる技術を選定していきます。

自分の技術スタックにとらわれず、プロダクトにとってベストな技術を選択することが大切です。

複数ユーザー型プロダクトの場合

マッチングサービスやSNSなど、複数のユーザーが使用するプロダクトは、一人完結型に加えて、初期ユーザーの確保や競合サービスからのスイッチングコストを払わせる動機付けが必要です。

そのため、より高度なマーケティングやプロモーション戦略が求められます。

また、サービスの維持運営コストやユーザー情報を預かるリスクも大きくなるため、心理的・金銭的な負担も増大します。

まずは一人完結型でユーザーを獲得し、軌道に乗ってから複数ユーザー型に移行するのがおすすめです。

とにかく作って、広めて、改善する

開発は「とにかく作れ!」

技術がない、時間がない、モチベーションがない…そんな悩みは、開発の過程で自然と解消されるものです。

「技術がない?

勉強になるね!」

「時間がない?

寝るの暇そうだね!」

「モチベない?

やめたっていいよ!」

ににさんの力強いメッセージに、会場からは共感の声が上がりました。

プロモーションは第一印象が命

多くのユーザーは、プロダクトの価値をぱっと見の印象と流し読みされたテキストで判断します。

ポスターやPVといったビジュアル系の製作は面倒に感じられるかもしれませんが、他の人が面倒だと思うことこそチャンス!

やるだけで相対的に飛び出すことができます。

告知ポストのデザインリニューアル前後で反応が劇的に変化した事例は、その効果を雄弁に物語っていました。

フィードバックは積極的に回収

ほとんどのユーザーは、不具合や要望があっても自分から報告してくれません。

開発者側から積極的にフィードバックを回収しにいく必要があります。

エゴサーチも有効な手段です。

ただし、フィードバックをそのまま全て反映する必要はありません。

ユーザーは自身の欲しいものを正確に把握していないこともあります。

要望の裏にある本当の課題を見極め、解決策を検討することが重要です。

まとめ

ににさんの発表は、個人開発のリアルと、それを乗り越えるための実践的なヒントに満ち溢れていました。

課題の当事者となること、ユーザーの視点を理解すること、そして何よりも「とにかく作る」ことの重要性が強く伝わってきました。

個人開発に興味がある人、すでに開発に取り組んでいる人にとって、非常に示唆に富む内容だったのではないでしょうか。

個人開発サービス『Kipcha』から学んだ貴重なTipsを胸に、あなたのアイデアを形にしてみませんか?

スライド資料(PDF)

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個人開発集会の開催情報・参加方法

個人開発集会のポスター

個人開発集会

開催日: 2025年06月05日

開催時間: 21:00 - 22:00

開催曜日: 木曜日

開催周期: 隔週(グループA)

個人開発にまつわる話でワイワイする集会です。 個人開発をやっている方も初めてみたい方も大歓迎! 企画・技術・マーケティング・保守・運用など 技術的なことに限らない幅広い分野を想定しています。 個人開発に興味がある方はぜひ遊びに来てください!

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