UnityプロジェクトをGitで管理して開発効率を爆上げ!バージョン管理で開発の悩みを解決
詳細情報
発表内容のハイライト
- Unityプロジェクトのバージョン管理にGitを活用することで、開発効率が向上します。
- Git LFSを使って、画像や音声などの大容量ファイルを効率的に管理できます。
- ブランチ機能を活用することで、様々な変更を安全に試すことができます。
- UnityとGitの連携方法や、よくある操作を具体的に解説します。
Unity開発におけるGit導入のメリット
Unityでアバターやワールドの開発をしていると、プロジェクトが複雑化してしまい、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
- 変更を加えるたびにプロジェクトがぐちゃぐちゃになる
- 少し時間が空くと、何をどう修正したか分からなくなる
- アバターやワールドが壊れてしまい、復旧に苦労する
HIDEさんによると、これらの悩みはGitを導入することで解決できるそうです。Gitは、ファイルの変更履歴を記録・管理できるバージョン管理システムです。Unityプロジェクトと連携させることで、以下のようなメリットが得られます。
1. 作業の記録と復元:過去の状態に戻れる安心感!
Gitを使えば、Unityプロジェクトのあらゆる変更を記録できます。例えば、アバターの見た目を変更したり、ワールドにオブジェクトを追加したりした際も、その変更内容がすべて記録されます。
もし、変更が失敗して元に戻したい場合でも、過去の状態に簡単に復元できます。開発中にミスをしてしまっても、慌てずに元に戻せるので、安心して作業を進められますね!
2. 並行開発と実験:複数のアイデアを同時に試せる!
Gitのブランチ機能を使えば、メインの開発とは別に、新しい機能やアイデアを試すためのブランチを作成できます。
例えば、アバターの服の色をいろいろ変えてみたいけど、元に戻せるか不安…という場合でも、新しいブランチを作成して変更を加えれば、元に戻したいときは簡単にメインブランチに戻すことができます。複数のアイデアを同時に試せるので、よりクリエイティブな開発が可能になります。
UnityプロジェクトをGitで管理する際の注意点
Unityプロジェクトは、画像や音声などのバイナリデータを含むため、そのままGitで管理すると、リポジトリのサイズが大きくなってしまい、管理が大変になります。そこで、HIDEさんは以下のようにGitと連携する方法を紹介していました。
1. .gitignoreで不要なファイルを指定
Unityプロジェクトには、開発中に生成される一時ファイルや、バージョン管理の必要がないファイルがたくさんあります。これらのファイルをGitで管理しないように、.gitignore
ファイルで指定します。
HIDEさんは、Library
、Logs
、UserSettings
などのフォルダをGitで管理しないようにUnity用の.gitignoreを設定しました。
2. Git LFSでバイナリデータを管理
画像や音声などのバイナリデータは、Git LFS(Large File Storage)を使って管理します。Git LFSは、Gitリポジトリに格納する代わりに、別途ファイルサーバにデータを保存し、Gitリポジトリにはファイルへのポインタを格納する仕組みです。
これにより、リポジトリのサイズを小さく抑えつつ、大容量のバイナリデータを効率的に管理することができます。
UnityとGit連携:実践編
HIDEさんは、実際にアバターのプロジェクトを例に、UnityとGitを連携する方法を紹介していました。
1. プロジェクトの作成と初期設定
- VRChat SDKとShaderをインポートしたプロジェクトを作成
.gitignore
ファイルを作成し、不要なファイルを指定- Git LFSを初期化し、バイナリデータの管理対象を指定
- 初期コミットを実行
2. アバターのパッケージをインポート
- シーンファイルを作成してコミット
- アバターのパッケージをインポートし、コミット
3. ビルドとアップロード
- ビルドとアップロードを実行し、コミット
Git操作:よくある操作
開発中に、以下のような操作が必要になることがあります。
1. 変更を元に戻したい場合
git status
コマンドで変更を確認git checkout
コマンドで、最新のコミットの状態に戻す
2. 色んなバリエーションを試したい場合
git checkout -b
コマンドで、新しいブランチを作成- テクスチャやマテリアルを変更
git add
とgit commit
で変更をコミットgit checkout
コマンドで、ブランチを切り替えて変更を確認git merge
コマンドで、別のブランチの変更をマージ
UnityとGit連携のメリットを活かして開発効率をUP!
HIDEさんの発表では、UnityプロジェクトをGitで管理することで、開発効率が向上し、より積極的に開発に取り組めるようになることがわかりました。
Gitを導入することで、プロジェクトの管理が楽になり、開発のスピードもアップするでしょう。ぜひ、今回の内容を参考に、UnityプロジェクトにGitを導入してみてくださいね!
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