高校生が学校に図書アプリを導入!ゆっきー☆さんの開発秘話と「失敗」から得た学び
詳細情報
2026年1月1日、VRChatの「個人開発集会」にて、若きエンジニアの情熱が溢れる素晴らしい発表が行われました。
発表者は、通信制高校に通いながらフロントエンドエンジニアとしても活躍する、高校3年生のゆっきー☆さんです。
自ら開発した図書管理アプリを実際に学校へ導入し、運用まで漕ぎ着けたという驚きのプロジェクト。
そこには、技術的な挑戦だけでなく、実際に使われるからこそ見えてきた「設計の奥深さ」と「愛すべき失敗」が詰まっていました。
誰もが使いやすい場所を目指して!図書管理アプリ「Kashidasu」の誕生
ゆっきー☆さんが開発したのは、学校での利用を目的とした図書管理Webアプリ「Kashidasu(カシダス)」です。
このアプリの最大のコンセプトは、ズバリ「Simple is the best」。
以前、学校で使われていたアプリが少し使いにくかったという声を聞き、「自分ならもっと良いものを作れるはずだ!」と立ち上がったのがきっかけだそうです。
「Kashidasu」は、必要最低限の機能に絞り込むことで、誰でも迷わず使い始められることを大切にしています。
さらに、このプロジェクトには「大学入試への挑戦」や「バックエンド技術の習得」という、ゆっきー☆さん自身の成長に向けた熱い想いも込められていました。
結果として、見事に総合型選抜で大学合格を勝ち取ったというエピソードには、会場からも大きな拍手が送られていました。
仲間と一緒に育てたい!あえて選んだ「学校標準」の技術スタック
技術構成についても、ゆっきー☆さんの「学校」という場所への思いやりが感じられます。
使用している言語は、JavaScript(Node.js)。
あえてモダンなフレームワークを多用してフロントエンドとバックエンドを分離するのではなく、MVCモデルという伝統的で分かりやすい構成を採用しました。
これには深い理由があります。
学校で習うことができるJavaScriptを使い、構造をシンプルに保つことで、友人や後輩たちが後からコードを読んで改造できるようにしたかったのだそうです。
「自分がいなくなった後も、誰かがこのアプリをいじって楽しんでほしい」という、コミュニティへの愛が伝わってくる選択ですね。
現在は、学校から予算を確保して購入した「Raspberry Pi 5」をサーバーにして、校内のオンプレミス環境で元気に稼働しているとのことです。
「シンプル」が仇となった?データベース設計の落とし穴
しかし、開発は順風満帆だったわけではありません。
ゆっきー☆さんは、自身の「失敗談」についても包み隠さず共有してくれました。
それは、データベースのテーブル設計における「返却日」カラムの不在です。
「返却日は貸出日から計算すればいいから、わざわざ保存しなくていいよね」
そう考えて、極限までシンプルさを追求した結果、思わぬ事態を招きました。
プログラムのあちこちで返却日を計算するロジックが必要になり、コードがどんどん複雑になってしまったのです。
シンプルにしようとしたはずが、逆に管理が大変になるという「本末転倒」な状況。
この経験から、ゆっきー☆さんは「必要最低限」と「必要なものを省くこと」は違うという、エンジニアとして非常に大切な教訓を得たそうです。
失敗を糧に未来へ!「Kashidasu」が教えてくれたこと
この失敗を経て、ゆっきー☆さんは「設計してから実装することの大切さ」を学んだと語ります。
いきなりコードを書き始めるのではなく、まずはドキュメントで構成を練る。
この一見遠回りに見える作業が、実は一番の近道であることを、身をもって体験したのです。
今後の展望として、後輩たちがメンテナンスしやすいようにコードを綺麗に書き直す「リライト」や、説明書の充実を計画しているそうです。
自分の作ったものが誰かの役に立ち、さらにそれが次の世代へと受け継がれていく。
個人開発の醍醐味が、このプロジェクトには凝縮されています。
ゆっきー☆さんの挑戦は、私たちに「技術で身近な課題を解決する楽しさ」を改めて思い出させてくれました。
皆さんも、自分の周りにある「ちょっとした不便」を、技術の力でワクワクする体験に変えてみませんか?
ゆっきー☆さんのこれからの活躍、そして「Kashidasu」の進化が本当に楽しみです!
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個人開発集会の開催情報・参加方法
個人開発集会
開催日: 2026年01月01日
開催時間: 22:00 - 23:00
開催曜日: 木曜日開催周期: 隔週(グループA)
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