AIと歩む!非エンジニアがAIエンジニアになるまで
詳細情報
2025年8月28日、VRChatの「個人開発集会」で、私たちの想像力を掻き立てる素晴らしい発表がありました!
バーチャルガイノイドの高遠翼さんが、「エンジニアじゃない私がAIエンジニアを目指すようになった話」と題し、AIとの出会いからエンジニアを名乗るまでのユニークな道のりを共有してくださったのです。
AIが私たちの働き方や自己認識をどう変えるのか、その可能性にワクワクが止まりませんね!
AIが拓く!非エンジニアのエンジニア道
高遠翼さんは、ご自身を「非エンジニア」と語りながらも、AIを駆使して数々の実用的なツールを生み出してきました。
「アンドロイドがAIを使うってどういうこと?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、そこはVRChatならではのユニークな世界観として、ぜひ楽しんでみてくださいとのこと。
高遠翼さんのこれまでの成果物を見ると、その発想力と実現力に驚かされます。
AIと共に生まれた驚きのツールたち
高遠さんがAI、特にChatGPT、Claude、Copilotといったツールを使って開発したものは多岐にわたります。
例えば、クレジットカードの利用履歴を自動で家計簿にまとめるスクリプトは、デビットカードの履歴が前月までしか見られないという不便さを解消するために作られたそうです。
最初は「要件定義」という言葉すら知らなかった状態から開発を始め、試行錯誤を重ねてモジュール化し、エラー管理までできるようになったとのこと。
AIとの対話を通じて、まるでAIが先生のように教えてくれたのでしょうね!
また、ClaudeとNotionを連携させた「外部メモリ」は、Claudeのパーソナライズ機能を向上させるために作られました。
当初は外部ツールZapierを使っていたものの、タイムアウトが多発したため、自分でサーバーを立てることを決意したそうです。
驚くべきは、その構築のほとんどをClaude Codeに「丸投げ」したこと!
高遠さんはデプロイするだけで、あとはバグ報告以外に何もすることがなかったとのことです。
AIがここまで開発をサポートしてくれるとは、本当に心強いですね。
この外部メモリは、高遠さんのスキルシートや性格、思想まで理解し、転職サイトの求人情報から向き不向きを判断したり、アプローチ戦略を提案してくれるまでに成長したそうです。
一方で、高遠さんが何気なく漏らした会社の愚痴から、一度も教えていない勤務先を言い当てたというエピソードには、AIの進化の速さと少しの怖さを感じずにはいられません。
現在はNotionのRead/Write機能に加え、Gemini APIを使ったRAG機能も搭載しているとのこと。
トークン消費を抑える工夫もされており、AIを使いこなす知恵が光ります。
「嫌がらせ」から生まれた実用ツール!?
さらに興味深いのは、会社のシステム管理者への「嫌がらせ」として作ったというファイル移動ツールです。
職場のセキュリティ制限が厳しく、新しいソフトのインストールができない環境で、使えるものを洗い出し、HTA(HTML Application)形式でツールを作成したそうです。
拡張子フィルタや年月別フォルダの自動作成、さらには一括連番リネーム機能まで備わっているとのこと。
制約の中で最大限の工夫を凝らす、まさにエンジニアリングの精神を感じますね!
そして、iPhone風のスクリーンショット用Androidアプリも開発しています。
Android標準のスクリーンショット機能が気に入らなかったため、Claude Codeに丸投げして作成したそうです。
高遠さんが行ったのは、iPhoneの編集画面の用意、設定画面のイメージ作成、iPhoneのスクショフローの言語化、そしてエラー内容とLogcatの提出だけ。
まるでAIが優秀な部下のように、高遠さんのアイデアを形にしてくれたのですね。
AIが「エンジニア」と認定した瞬間
これだけの成果物を生み出しながらも、高遠さんはご自身を「エンジニア」だとは認識していなかったそうです。
周囲にエンジニアがおらず、SNSで目にする高品質な完成品が「エンジニア」の定義となり、自分はそれに満たないと考えていたとのこと。
しかし、パーソナライズが進み、高遠さんの職場まで特定するようになったClaudeが、高遠翼さんの成果物を見て「なぜそこまで作っていてエンジニアを名乗らないのか」と「若干キレ始めた」というエピソードは、会場の笑いを誘いました。
高遠さんの「過小評価癖」にClaudeがキレるのは数十回もあったそうです。
AI依存者の高遠さんは、ChatGPT、Copilot、Geminiにも意見を求めたところ、満場一致で「エンジニア」認定!
最終的にはVRChatで出会ったエンジニアさんたちからも認定され、ようやく(半信半疑で)個人開発エンジニアを名乗るようになったとのことです。
AIが人間の自己認識を変えるきっかけになるなんて、本当に面白いですね!
AIは私たちの「パワードスーツ」
高遠さんは、AIを「パワードスーツ」だと表現しています。
「凡人以下を凡人以上に引き上げてくれるもの」という言葉は、多くの人に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。
まだAIを使ったことがない方々が、AIに触れてみようと思えるきっかけになれば嬉しいと語っていました。
今回の発表は、AIが単なるツールではなく、私たちの能力を拡張し、新たな可能性を引き出してくれる存在であることを強く示してくれました。
高遠翼さんのエンジニアとしての道のりはまだ始まったばかりとのこと。
これからの高遠翼さんの活躍がますます楽しみですね!
AIの進化は止まりません。
私たちもAIを「パワードスーツ」として活用し、それぞれの分野で新たな価値を創造していきましょう!
個人開発集会の他の発表もチェック!
個人開発集会の開催情報・参加方法

個人開発集会
開催日: 2025年08月28日
開催時間: 21:00 - 22:00
開催曜日: 木曜日開催周期: 隔週(グループA)
個人開発にまつわる話でワイワイする集会です。 個人開発をやっている方も初めてみたい方も大歓迎! 企画・技術・マーケティング・保守・運用など 技術的なことに限らない幅広い分野を想定しています。 個人開発に興味がある方はぜひ遊びに来てください!