VRChatで自律機械知能の行動観察!「なんもわからん」から始める実験設計
詳細情報
集会名 | データサイエンティスト集会 |
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日時 | 2023年12月14日 22:00 - 22:30 |
テーマ | 自律機械知能の行動観察 |
発表者 | ぶんちん |
発表資料 | リンク |
発表のハイライト
- VRChat上で自律機械知能(AMI)の行動観察実験を実施
- AMIが学習し、時間経過や環境変化に反応することを確認
- 今後の課題として、AMIの行動制御や実験環境の安定化などを検討
VRChatで自律機械知能の行動観察に挑戦!
2023年12月14日に行われたVRChatのデータサイエンティスト集会にて、ぶんちんさんが「なんもわからん」から始める実験の設計~自律機械知能の行動観察 最初の一歩~というテーマで発表を行いました。
このブログ記事では、ぶんちんさんの発表内容とスライドを元に、VRChat上で自律機械知能の行動観察を行う実験について解説していきます。
自律機械知能(AMI)とは?
自律機械知能(AMI)とは、自ら学習し、環境に適応しながら行動する人工知能のことです。近年、AI技術の発展により、様々な分野でAMIの研究開発が進んでいます。
ML集会では、VRChatというバーチャル空間上でAMIを実装し、その行動を観察することで、AMIの学習プロセスや環境への適応能力を調査することを目指しました。
VRChatでAMIの実装
VRChatは、ユーザーがアバターを操作してバーチャル空間で交流できるプラットフォームです。本プロジェクトメンバーは、VRChat上でAMIを動作させるために、LinuxとPythonを用いたシステムを構築しました。
このシステムは、VRChat上のアバターの行動を記録し、AMIに学習させる仕組みになっています。
実験環境と目標
AMIの行動観察実験では、以下の2つのポイントを検証目標としました。
- 時間的な変化の検証: AMIが学習を進めるにつれて、行動に変化が見られるかを確認
- 外部からの影響の検証: 環境の変化がAMIの行動に影響を与えるかを確認
これらの目標を達成するために、シンプルな構造のVRChatワールドを2種類用意しました。 一つは、シンプルな箱型の空間。もう一つは、壁の色やランダムな画像を表示するなど、視覚的な変化を加えた空間です。
実験結果と今後の課題
複数回の実験の結果、AMIは学習によって様々な行動パターンを示し、時間経過とともに変化していく様子が確認されました。また、環境の変化によってAMIの行動が変化することも確認できました。
しかし、実験を通して以下の課題も明らかになりました。
- AMIの行動を完全に制御することが難しい
- 実験環境やPCの性能によって、実験時間が大きく変動する
これらの課題を解決するために、今後、AMIの行動制御や実験環境の安定化などを検討していく予定です。
まとめ
ぶんちんさんの発表では、VRChatというバーチャル空間を舞台に、AMIの行動観察実験とその成果、そして今後の課題について紹介されました。 AMIの行動観察は、AI研究において重要なテーマであり、VRChatのようなバーチャル空間は、その研究を進める上で非常に有効な環境であると言えるでしょう。