どうしたら楽しいは作れるのか?

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集会名 ゲーム開発集会
日時 2024年05月12日 21:00 - 21:17
テーマ どうしたら楽しいは作れるのか?
発表者 fog
発表資料

どうしたら「楽しい」は作れるのか?:ゲームデザインの深層に迫る

人間の修正とゲームデザイン

ゲーム開発において、「楽しさ」は最も重要な要素の一つと言えるでしょう。では、どうすればユーザーを「楽しい」と感じさせるゲームを作れるのでしょうか。

まず、人間の修正に基づいてゲームが作られていることを理解する必要があります。人間は、

  • 動くものに注目する 生存本能から、動くものには危険が潜んでいる可能性があり、注意を払わずにはいられません。
  • ユニークなものを見つけやすい 周囲と異なるものに興味を持ち、注意を惹きつけられます。
  • 制限に緊張する 時間制限や視界制限など、制限がある状況下では緊張感が高まります。
  • 音で状況を理解する 音は状況を判断するための重要な情報源であり、特定の音は感情や行動に影響を与えます。

これらの修正は、ゲームデザインにおいても重要な役割を果たします。

ゲーム体験の基本構造

ゲーム体験は、以下の4つの要素が循環する構造になっています。

  1. 認知: ゲーム内の目的や状況を認識する。
  2. 計画: 目的達成のためにどのように行動するか計画する。
  3. 実践: 実際に計画を実行する。
  4. 結果: 行動の結果を受け取り、次の行動に繋げる。

リスクとリターン:ゲームデザインの鉄則

ユーザーを飽きさせず、ゲームに熱中させるためには、「リスクとリターン」のバランスが重要になります。

例えば、レベルデザインにおいて、

  • プレイヤーが報酬を得るためには、危険な場所に足を踏み入れる必要があるなど、リスクを設ける。
  • リスクに見合った、魅力的な報酬を設定する。

もっと「やばい」楽しいを作るには?

さらに「楽しさ」を追求するために、以下の要素を取り入れることができます。

  • 魅力的なキャラクター: 美少女キャラクターなど、ユーザーの心を掴む存在は、ゲームへの愛着を深めます。
  • 予測不能な報酬: ガチャなどの要素は、ユーザーの期待感を煽り、習慣化を促進します。
  • 派手な演出: 音や光を効果的に使うことで、ユーザーの興奮を促し、快感を与えます。
  • 低コスト化: 無料または低価格で始められるゲームは、ユーザーの心理的ハードルを下げ、プレイを促進します。
  • 連続性: デイリーミッションやイベントなど、ユーザーを飽きさせない工夫が必要です。
  • ソーシャルプレッシャー: ギルドなどのコミュニティに所属することで、ユーザーに責任感と継続的な参加を促します。

倫理観:ゲーム開発者の責任

ゲームデザインは、時にユーザーを依存させてしまう可能性も秘めています。開発者は倫理観を持ち、

  • ユーザーの現実生活に悪影響を及ぼさないよう、節度を守ったゲーム作りを心がける。
  • 法律で規制されていなくても、倫理的に問題がないか、常に自問自答する。

まとめ

「楽しい」ゲームを作るためには、人間の心理や行動を理解し、それをゲームデザインに落とし込むことが重要です。リスクとリターン、報酬設定、演出など、様々な要素を組み合わせることで、ユーザーを熱中させるゲーム体験を生み出すことができます。しかし、同時に倫理的な側面も忘れてはなりません。開発者は、ユーザーに健全な「楽しさ」を提供する責任があることを自覚する必要があります。