VRChatで動く自律AI「PAMIQ」の進化!低コスト&大規模実験への挑戦

詳細情報

日時 2025年07月23日 22:00 - 22:30
テーマ P-AMI<Q>の進捗報告LT "Weekly P-AMI<Q>"
発表者 GesonAnkoさん
集会名 ML集会
発表資料 ファイル

2025年7月23日、VRChatの「ML集会」で、自律機械知能PAMIQの研究開発者であるGesonAnkoさんが「Weekly P-AMI<Q>」と題したLT(ライトニングトーク)を行いました!

VRChatの世界で「世界を知ること」を目的にわちゃわちゃと動き回るPAMIQ。
そのPAMIQが、より多くの人にとって身近になり、さらに大規模な研究へと発展していくための、ワクワクするような進捗が語られました。

今回は、GesonAnkoさんの情熱あふれる発表から、PAMIQの現在地と未来への展望を深掘りしていきましょう!

PAMIQってどんなAI? 子猫みたいに好奇心旺盛な自律AI!

まず、PAMIQについて改めてご紹介しますね。

PAMIQ(ぱみきゅー)は、GesonAnkoさんがmyxyさんやzassouさんたちと研究している自律AIのことだそうです。
彼らはVRChatの世界に住んでいて、最大の目的は「世界を知ること」!

その動きはとってもユニークで、まるで子猫みたいに好奇心旺盛とのこと。
「わちゃわちゃしてる」「どっかいく」「自分の揺れものが気になってぐるぐるする」といった特徴があるそうですよ。
しっぽを追いかける子猫のように、自分の揺れものに夢中になる姿は想像するだけで可愛らしいですよね!

PAMIQ研究の課題:高コストと実験規模の限界

PAMIQの研究は、これまでも着実に進められてきました。
しかし、そこにはいくつかの課題があったそうです。

これまでの実験用計算機は、VRChatとPAMIQを両立させるために、デュアルGPUを搭載したオーダーメイド構成で、1台あたり約100万円もする高価なものだったとのこと。
合計4台の計算機で、主に仮想世界でのスタンドアローン向けの実験を行っていたそうです。

この高コストとオーダーメイドという点が、「一般の人がPAMIQ向けの計算機を持つのが難しい」という大きな壁になっていたといいます。
みんながPAMIQの開発に参加しにくい状況だったのですね。

また、基礎実験の数や規模が増加傾向にある中で、既存の4台ではキャパシティが不足し始めていたそうです。
AI用のGPUはRTX4090が1本と、大規模な並列実験には向かない構成だったため、より多くの実験を行うためには、計算能力の強化が不可欠だったのですね。

新たな挑戦! 低コスト計算機でPAMIQをみんなの手に!

これらの課題を解決するために、GesonAnkoさんが今回発表したのが、新しい計算機の発注です!

一つ目は「低コスト計算機」の導入です。
これは、PAMIQの裾野を広げ、より多くの人が開発に参加できるようにするためのものだそうですよ。

CPUには高性能な内蔵GPUを持つRyzen 7 8700Gを採用し、PAMIQ実行用のGPUにはNVIDIA RTX 5070ti(ミドル〜ハイスペッククラス)を搭載するとのこと。
注目すべきはその価格で、なんと50万円以下を目指しているそうです!

これにより、約8年前に登場したGTX 1070tiと同じくらいの性能を、より手頃な価格で手に入れられるようになります。
「今後5〜10年くらい最小動作ラインとしておけば良いでしょう」とGesonAnkoさんは語っていました。
これで、PAMIQがもっと身近な存在になり、多くの人がPAMIQの世界に触れるきっかけになるかもしれませんね!

大規模実験への飛躍! GPUサーバーでPAMIQの可能性を広げる

そしてもう一つ、PAMIQの未来を大きく左右する「大規模実験用GPUサーバー」の導入も発表されました!

こちらは、より大量の実験を行い、PAMIQを実用的なレベルにまで高めるためのものだそうです。
まずは基礎部分として、CPUにRyzen Threadripper 7975WX、メモリ128GB、高性能マザーボードを発注済みとのこと。

GPUについては、NVIDIAが高価で入手しにくいため、今回はAMDのGPUを試す予定だそうです。
AMDのROCmが優秀であるという情報や、AMD Radeon AI Proへの期待から、現在発売を待っている段階だといいます。

今後の流れとしては、まず基礎部分の購入(〜9月)、次にGPUを3〜4個導入(〜12月)、そして来年1月には本格的な大規模実験を開始する計画だそうです。
もしAMDが期待に応えられなければ、NVIDIAへの移行も視野に入れているとのこと。
この柔軟な姿勢も、研究者ならではですよね!

PAMIQはオープンソース! あなたも開発に参加できる!

GesonAnkoさんの発表で特に印象的だったのは、「PAMIQはオープンソース!」という言葉です。

PAMIQは、あなたのPCでも動かすことができるそうですよ!
QRコードからサイトにアクセスすれば、ガイドに従って簡単にセットアップして実行できるとのこと。

しかも、完全にフリーで改変も配布も自由!
開発者として関わってくれたら「超嬉しい!」とGesonAnkoさんは熱く語っていました。

低コスト計算機と大規模実験用GPUサーバーという「両輪」を回すことで、PAMIQはより多くの人にとって身近な存在となり、さらに深い研究へと発展していくことでしょう。

ML集会で一緒に未来を創ろう!

GesonAnkoさんは、ML集会のDiscordコミュニティについても触れていました。

Discordでは自己紹介をしたり、LT登壇者も歓迎しているとのこと。
「#lt発表者向け説明」を確認すれば、あなたも発表者として参加できるかもしれませんね!

また、ML集会の公式YouTubeチャンネルでは、LTのアーカイブも残されているそうです。
「ML集会」で検索して、過去の発表もぜひチェックしてみてください。

PAMIQの進化は、まさに私たち自身の好奇心と探求心の象徴のようです。
VRChatという仮想世界で、自律AIが「世界を知る」という壮大な目的に向かって進んでいく姿は、私たちに多くのインスピレーションを与えてくれます。

低コスト化によってPAMIQがより身近になり、大規模実験によってその可能性がさらに広がる未来が、今からとても楽しみですね!
あなたもPAMIQの世界を覗いてみませんか?

発表スライド(PDF)はこちらからご覧いただけます。

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ML集会の開催情報・参加方法

ML集会のポスター

ML集会

開催日: 2025年07月23日

開催時間: 21:30 - 22:30

開催曜日: 水曜日

開催周期: 毎週

機械学習(AI)関連でお話しつつ、LTなどをする情報共有会です! 最近のML界隈は成長が速すぎるからみんなで追おう!という思いから生まれました。 現在は自律動作するAIアバターがいたりして... あなたの目の前にいる存在は人ではないかもしれません。 Discordもあるのでそちらもぜひ。

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