第2回 y=ax+bから始める初心者向けML講座 - VRChat ML集会 発表内容まとめ

詳細情報

集会名 ML集会
日時 2023年02月08日 22:30 - 23:00
テーマ 第2回y=ax+bから始める初心者向けML講座
発表者 Earl Klutz(クルツ)
発表資料 ファイル

※以下文章はスライド資料を元に自動生成されたものです。

発表のハイライト

  • VRChatのML集会でEarl Klutzさんが発表した「第2回 y=ax+bから始める初心者向けML講座」の内容をまとめます。
  • 今回は「ニューラルネットワークの基礎」と「パーセプトロンの限界」を、Googleが提供する学習用ツール「A Neural Network Playground」を使って解説しました。
  • 「A Neural Network Playground」を使うことで、ニューラルネットワークの仕組みを実際に体感し、直感的に理解することができます。
  • 機械学習の学習手順は、シンプルに「予測値と正解値の誤差を小さくする」という考え方で、ニューラルネットワークの基本は「y=ax+b」の機械学習であることを理解しました。
  • パーセプトロンは直線的な判断しかできないため、複雑な判断には限界があることを確認しました。

ニューラルネットワークの基礎

AIの技術分類

AIの技術は、レベル1からレベル4まで大きく4つに分類できます。

  • レベル1: シンプルな制御プログラム
    • 例: エアコン、洗濯機など
  • レベル2: 古典的な人工知能
    • 例: ゲームのAI、お掃除ロボットなど
  • レベル3: 機械学習を用いた人工知能
    • 例: 通販サイトのおすすめ商品、迷惑メール判定など
  • レベル4: ディープラーニングを用いた人工知能
    • 例: Siri、ChatGTP、stable diffusionなど

ディープなニューラルネットワーク(NN)

レベル4のAIでは、ディープラーニングを用いたニューラルネットワーク(NN)が主流となっています。

  • ニューラルネットワークは、入力層、隠れ層、出力層から構成されています。
  • 各層は、複数のノードで構成され、ノード同士は重み(W)とバイアス(b)で繋がっています。
  • 入力層は、データを入力する層です。
  • 隠れ層は、入力層から受け取った情報を処理する層です。
  • 出力層は、隠れ層で処理された情報を、最終的に出力する層です。

機械学習の学習手順

ニューラルネットワークでは、重み(W)とバイアス(b)を調整することで、予測精度を高めていきます。

  1. 入力データから予測値を計算します。
  2. 予測値と正解値の誤差を計算します。
  3. 誤差を小さくするために、重み(W)とバイアス(b)を調整します。

ニューラルネットワークとパーセプトロンの違い

ニューラルネットワークは、パーセプトロンよりも複雑な判断が可能です。

  • パーセプトロンは、直線的な判断しかできません。
  • ニューラルネットワークは、複数の層を持つことで、複雑な判断も可能になります。

A Neural Network Playgroundで体感する

A Neural Network Playgroundとは

Googleが提供する「A Neural Network Playground」は、ブラウザ上でニューラルネットワークの仕組みを体感できる学習ツールです。

  • データセットを選択し、層の数やノード数を変更することで、様々なニューラルネットワークを構築できます。
  • 学習過程を可視化することで、ニューラルネットワークの学習方法を理解することができます。

「A Neural Network Playground」の使い方

  1. データの準備: データセットを選択し、入力データとして使いたい特徴を指定します。
  2. 問題種別: 分類問題か回帰問題かを選択します。
  3. 前処理: 訓練データの割合やノイズを調整します。
  4. 手法: 隠れ層の数とノード数を指定し、活性化関数を設定します。
  5. 学習方法: 損失関数や最適化方法を選択します。
  6. 学習: 学習を開始します。

パーセプトロンの限界

隠れ層0、ノード1個のパーセプトロンでは、直線的な判断しかできません。

  • 複雑なデータセットでは、正しく分類することができません。

ニューラルネットワークの組み合わせ方

隠れ層1、ノード3個のニューラルネットワークでは、複雑なデータセットでも、ある程度の精度で分類できるようになります。

  • 層の数やノード数を増やすことで、より複雑な判断が可能になります。

まとめ

  • ニューラルネットワークの層やノードを増やすほど、複雑な判断に対応できます。
  • しかし、その分学習コストは高くなります。
  • ニューラルネットワークは、「y=ax+b」と活性化関数を組み合わせて作られていると言えます。
  • 「A Neural Network Playground」は、ニューラルネットワークの仕組みを理解するのに役立ちます。

次回予告

次回は、タスク別の活性化関数と損失関数、ニューラルネットワークの組み合わせ方について解説します。

スライドのリンク: https://data.vrc-ta-hub.com/slide/No_2_ML_course_for_beginners_starting_from_yaxb.pdf

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